屋外練習

左ひざ半月板手術からの復帰を目指し、宮崎キャンプでトレーニングに励む巨人・小笠原道大内野手(34)が20日、屋外では今年初となるノックを受け、初のマシン打撃も敢行。ヤクルトとの開幕戦(3月28日、神宮)出場へ、強い自信をのぞかせた。

 グラウンド横の桜が花を咲かせ始めた。最高気温13・8度。春を思わせる陽気に、小笠原の心が動いた。トレーニングシューズから初めて金具のついたスパイクに履き替え、サンマリンスタジアムそばの土のグラウンドに足を踏み入れた。

 リハビリに付き添う球団の荒川理学療法士と10分間のキャッチボール。次はノックだ。29球。昨年11月に手術を受けた左ひざが軽やかに動いた。

 「少し兆しが見えてきた。気持ちよかった!」

 屋外でノックを受けるのは今年初めて。今キャンプは寒い日が多く、室内(木の花ドーム)での練習が続いていたが、土の上で復活の手応えをつかんだ。

 守りだけではない。打つ方でも前進だ。ノックの後は隣接するエアドームへ。報道陣立ち入り禁止のため中の様子をうかがうことはできないが、打撃マシンの音と快音が交互に響き渡った。これまでのティー打撃から一歩進んでマシン打撃にも着手。30分近くバットを振り込んだ。

 照準は3月28日の開幕戦(対ヤクルト)。この日も「開幕に間に合わせたいという気持ちがあるんで」と出場に自信をのぞかせた。「徐々によくなっているようですね」と伊原ヘッドコーチ。今後は実戦経験を養うためオープン戦の代打出場を目指し、早ければ3月16日の阪神戦(東京ドーム)に出場する可能性が出てきた。

 宿舎と練習場の往復が続く中、休日前日の17日には阿部らと宮崎市街の地鶏料理店に繰り出してリフレッシュした。「少しずつですけど、徐行運転で上げていければいいですね」。ガッツの春もすぐそこだ。


(伊吹政高)
SANSPO.COM

運動が大好きなんでしょうねぇ