愛の説教

阪神矢野輝弘捕手(39)が秋季練習初日となった29日、伸び悩む能見篤史投手(29)に意識改革を促した。毎シーズン、一本立ちを期待されながら1軍では不発。低迷する現状打破に向けて、「自分で変わらな変わらへんから。もう若くないんやから。気持ちが変われば体も動くやろうし、トレーニングも変わってくる」とゲキを飛ばした。

 「能見は一生懸命トレーニングもやってる」とその努力を認めている。だからこそ、結果に結びつかないことが歯がゆい。今季の能見はウエスタンリーグで29試合に登板し5勝1敗11セーブ、防御率0・83と好成績を挙げたが、1軍では11試合で勝敗なしの防御率4・76。来季こそ実力を1軍の舞台で開花させるため、矢野は、取り組み方の変更を求める考えだ。

 「人からアドバイスされるだけでなく、自分から聞きにいくとかそういう部分もある。自分を見つめ直すことが必要。頑張っている姿を見てるし(壁を)突破できると思うで」。後輩への思いやりを示しながら、自身は鳴尾浜に早朝入りしウエートトレを行った。秋季練習の参加は免除されているが“無休のオフ”を続けるベテランの存在は頼もしい限りだ。

デイリースポーツ

 愛がなければ説教もしませんものね