ポストSTART1

 【モスクワ=副島英樹】軍備管理をめぐる米国とロシアの協議が15日、モスクワで開かれ、09年末に失効する第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新たな核軍縮条約をつくることで合意した。しかし、ロシアが強く反対する米国によるミサイル防衛(MD)の東欧配備問題を含め立場の隔たりは埋まらず、オバマ米次期政権下での協議に引き継がれる。

 インタファクス通信などによると、米国のルード国務次官代行は協議後、「新条約案の全文を事前にロシア側に示し、ロシア側がコメントした」と述べ、「大きな進展はなかった」とした。ロシアのリャプコフ外務次官も「新条約作成のための一定の基盤はできた」と語ったが、「相互の立場を近づけることはできなかった」と述べた。

 START1は94年に発効。戦略核弾頭の総数を6千個以下、戦略核の運搬手段を1600基以下に削減する内容で、米ロ両国は01年12月に完全履行を表明した。新条約に向け、大量の核兵器の維持が負担となっているロシアは大幅削減に積極的だが、米国は核戦力の優位を保つためにも制限は回避したい意向とみられている。

asahi.com

アメリカが1番戦争好きな気がしてならない。